海外の優良な書籍を紹介・翻訳してくれるところが、

渡部昇一さんに感謝したいところですね。




知的生活の方法

知的生活の方法知的生活の方法
渡部 昇一
講談社 刊
発売日 1976-01
価格:¥735(税込)




古いが一読の価値あり 2004-08-01
 昭和51年に発行されたこの古い本を、私は、幸いにも、偶然に父の蔵書の中から発見した。
 本書では、若年期より知的生活を追及してきた筆者自身の意見・体験談や、カントやゲーテなどといった知的に偉大な人物のの生活習慣などが書かれている。
 なかなか、興味深い内容である。 例えば、「名作をあまりに若いときに読むのは危険」という著者の見解には、なるほどそうかと思わされる。夏目漱石や谷崎潤一郎の小説を、心の底からわかったと言えるには、それなりの人生経験が必要だろうが、大抵の人は、中学や高校の国語の授業で読まされて、何となくわかった気になっており、大人になってから再びそれらを手に取ろうとはしない。そして、こうした状態こそが、知的発展の阻害をもたらしているのであるという著者の主張は、傾聴に値するであろう。 また、現在も、「朝型人間に転換すべき」などの根拠薄弱な主張をしばし耳にするが、これに対し著者は、朝型が良いかどうかは、血圧型(高血圧か低血圧か)に依存する問題であり一概には言えないと、一刀両断する。聞いてしまえば当たり前だが、コロンブスの卵的な新鮮さを感じる意見である。 書斎の構造に加え、食事やタバコ、結婚についてまでも知的生活との関係を考察するなど、全体を通じて、昼夜を問わず知的生活を真摯に追及する著者の態度が印象的である。 パソコンが普及する以前に書かれたものであり、知的活動におけるパソコンの活用方について触れられていないのが残念だが、知的たらんと欲する人にとって、非常に参考になる本だと思う。


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この記事は2006/5/30に作成しました。

【渡部昇一の経歴】
1930年生まれ。

大学卒業後、ドイツ、英国に留学。

上智大学講師、助教授、教授を歴任して退職。名誉教授。




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