海外の優良な書籍を紹介・翻訳してくれるところが、

渡部昇一さんに感謝したいところですね。




人間 この未知なるもの |アレキシス カレル

人間 この未知なるもの人間 この未知なるもの
アレキシス カレル
三笠書房 刊
発売日 1992-04
価格:¥820(税込)




ちょっと危険な本というのが実感 2005-05-22
子供の頃、祖母が「年をとると一日があっという間だ」とよく口にしていたのを覚えている。
今、私も口には出さないまでも、しばしば祖母の口癖を実感する今日この頃。
この書の中で、「子供時代の一日は非常に遅く思われるが、成人期の一日は驚くほど早く過ぎていく」という箇所がある。
洋の東西を問わず、しかも時代を越えて、一般的な現象なのだと認識させられた。人間に対する洞察と言う点では賛同するものであるが、人間を歴史的な観点から見た考え方には賛同しかねる部分が多々ある。
「代々貧農の家庭の子は、高い潜在能力を持つことが希である。」
「農奴と主人は元来そのように生まれついている。」
など、エリート優越主義とういうか、優生保護主義というのか、背筋の冷たくなる思いで読んだ部分もある。
この作品が発表されたのが1935年だそうで、瞬く間に各国語に翻訳されたベストセラーであったことを考えるに、直接ヒトラーに影響は与えなかったかもしれないが、ナチスドイツには影響を与えたのではないだろうか。


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この記事は2006/5/30に作成しました。

【渡部昇一の経歴】
1930年生まれ。

大学卒業後、ドイツ、英国に留学。

上智大学講師、助教授、教授を歴任して退職。名誉教授。




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